東京都江戸川区船堀の皮膚科・小児皮膚科 飯室皮膚科 【乳児湿疹、アトピー性皮膚炎、乾癬、掌蹠膿疱症、重症ニキビ、巻き爪、ほくろ】

ニキビの原因は場所で違う?部位別の特徴と対策を解説


ニキビの原因は場所で違う?部位別の特徴と対策を解説



目次




実は、ニキビができる場所には、それぞれ異なる原因が隠れています。


部位によって皮脂の過剰分泌やホルモンバランスの乱れが関わっているケースがあり、体の内側からのサインである可能性もあります。


部位ごとの特徴を理解すれば、自分のニキビに合った対策を選びやすくなるでしょう。


この記事では、場所別の原因と具体的なケア方法、医療機関での治療について解説します。


繰り返すニキビにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。



ニキビができる基本的なメカニズム


ニキビができる基本的なメカニズム

ニキビは場所によって悪化要因が異なりますが、根本的な発生メカニズムには共通点があります。



ニキビは『尋常性ざ瘡』という皮膚疾患


ニキビは医学的に『尋常性ざ瘡』という皮膚の病気として分類され、単なる肌トラブルではなく適切な治療が必要な疾患として位置づけられています。


放置すると炎症が進行し、ニキビ跡として残る場合があるため、早期の対応が大切です。




ニキビができる3つの原因


ニキビの発生には、3つの主要な原因が関わっています。



  • 毛穴の詰まり……古い角質が厚くなり、毛穴の出口をふさぐ

  • 皮脂の過剰分泌……ホルモンバランスの影響で皮脂が増える

  • アクネ菌の増殖……詰まった毛穴の中で菌が繁殖し、炎症を起こす


これらの要因が重なることで、白ニキビから赤ニキビ、さらに膿を持つ黄ニキビへと段階的に進行します。




思春期ニキビと大人ニキビの違い


思春期ニキビは、成長期のホルモンバランスの変化により、おでこや鼻などのTゾーンにできやすい特徴があります。


一方の大人ニキビは、ストレスや生活習慣の乱れが影響し、口周りや顎などのUゾーンに繰り返しできる傾向があります。




Tゾーン|おでこ・鼻のニキビ


Tゾーン|おでこ・鼻のニキビ

Tゾーンや鼻は顔の中でも皮脂腺が集中しているため、ニキビができやすい部位です。


それぞれの特徴を見ていきましょう。




おでこのニキビ


おでこは皮脂の分泌量が他の部位の数倍といわれ、思春期ニキビができやすい場所です。


思春期にホルモンバランスの変化が起こり、皮脂が過剰に分泌されることが主な原因と考えられています。


大人は前髪による刺激や摩擦、シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しが悪化の要因になります。


整髪料がおでこに付着するケースや、ストレスによるホルモンバランスの乱れも関わっている場合があるでしょう。


おでこニキビ対策のポイントは以下の通りです。



  • 洗顔時に生え際まできちんとすすぐ

  • 前髪が肌に触れないよう工夫する

  • 整髪料がおでこにかからないよう注意する

  • バランスのよい食事と十分な睡眠を心がける




鼻・小鼻のニキビ


鼻は毛穴が多く皮脂腺が発達しているため、皮脂が大量に分泌されます。


毛穴が深いことから皮脂や汚れが蓄積しやすく、ニキビができやすい環境といえます。


鼻をかむときの摩擦や、無意識に触る癖も原因の一つです。


マスク着用による蒸れや摩擦が加わると、さらに悪化する恐れもあります。


対策のポイントは以下の通りです。



  • 毛穴に皮脂や汚れを残さないよう丁寧に洗顔する

  • 適切な角質ケアを取り入れて毛穴の詰まりを防ぐ

  • 無意識に触る癖に注意する

  • 規則正しい生活でホルモンバランスを整える




Uゾーン|顎・フェイスライン・口周りのニキビ


Uゾーン|顎・フェイスライン・口周りのニキビ


Uゾーンは乾燥しやすく、大人ニキビができやすい部位です。


ホルモンバランスや内臓の状態が影響する場合があります。


顎・フェイスラインのニキビ


顎やフェイスラインは大人ニキビが発生しやすく、ホルモンバランスの乱れと深く関係しているとされる場所です。


とりわけ女性は生理周期に伴って悪化しやすく、ストレスによる男性ホルモンの増加や睡眠不足も要因となります。


この部位は男性ホルモンの影響を受けやすいため、皮脂量が増えて肌が硬くなることがあります。


マスクによる蒸れや摩擦、顎を触る癖、枕や寝具の汚れも悪化要因です。


乾燥しやすい部位のため、肌のバリア機能が低下すると、それを補おうとして皮脂が過剰に分泌される悪循環に陥る場合があります。


対策のポイントは以下の通りです。



  • 十分な睡眠でホルモンバランスを整える

  • ストレス管理を心がける

  • 通気性のよい素材のマスクを選び、こまめに交換する

  • 保湿を重視したスキンケアを行う

  • 寝具は週に1回以上交換する




口周りのニキビ


口周りのニキビは、胃腸の機能低下を示すサインである可能性があります。


食生活の乱れや暴飲暴食、ビタミンB群の不足が関わっているケースが多く見られます。


ストレスによる胃腸への負担も要因の一つです。


また、口周りを触る癖や、食後の汚れが残ることも悪化につながります。


皮膚が薄く外的刺激を受けやすい部位のため、リップクリームや口紅の落とし残し、冷たい食べ物や刺激物の摂りすぎにも留意しましょう。


対策のポイントは以下の通りです。


  • 消化によい食事(野菜、発酵食品など)を心がける

  • 脂っこい食事や刺激物を控える

  • ビタミンB群(豚肉、レバー、納豆、卵など)を摂取する

  • 食後の口周りの汚れを優しく拭き取る

  • 鎮痛薬の常用は胃腸に負担をかけるため注意が必要





その他の部位|頬・眉間のニキビ


その他の部位|頬・眉間のニキビ

頬や眉間は、それぞれ異なる要因でニキビができやすい部位です。



頬のニキビ


頬は他の部位に比べて乾燥が関与しやすい傾向にある部位です。


乾燥によって肌のバリア機能が低下すると、それを補おうとして皮脂が過剰に分泌されるという悪循環が起こります。


思春期では皮脂の過剰分泌が主な原因となりますが、20代以降では乾燥や間違ったスキンケアが影響するケースも見られます。


さらに、枕カバーやシーツの汚れ、スマートフォンの画面、頬杖などの無意識の接触も悪化要因となるほか、紫外線やマスク、メイク汚れの残留も影響するでしょう。


また、内臓の不調、とりわけ肝機能の低下が関係している可能性もあります。


対策のポイントは以下の通りです。



  • 保湿を重視し、水分補給を中心としたスキンケアを行う

  • 油分の多いクリームは避ける

  • 寝具は週に1回以上交換する

  • スマートフォン画面を定期的に除菌する

  • 脂質の多い食事やアルコールの摂りすぎを避ける




眉間のニキビ


眉間はTゾーンの一部であり皮脂の分泌量が多い部位です。


過剰な皮脂分泌や毛穴の詰まりやすさに加え、前髪による刺激、眉毛処理時の刺激(カミソリや毛抜き)も要因となります。


触る癖による細菌の付着や、ファンデーションなどのメイク用品も悪化につながります。


肝機能の低下が原因となる場合もあるため、アルコールや油っぽい食事が多い方は食生活の見直しが必要です。


対策のポイントは以下の通りです。



  • 触る癖を直す

  • 前髪が当たらないようにする

  • 洗顔時に泡で優しく包み込むように洗う

  • 眉毛を整えたあとは十分に保湿する





体にできるニキビ


体にできるニキビ

顔だけでなく、体にもニキビができやすい部位があります。


皮脂腺が多く分布している場所や、摩擦を受けやすい部位は注意が必要です。



背中・デコルテのニキビ


背中の背骨付近やデコルテは、顔のTゾーンと同様に皮脂腺が多く分布していて、ニキビができやすいといえる場所です。


皮脂の過剰分泌に加えて、下着や衣類の摩擦による毛穴の詰まり、衣類による蒸れが主な原因となります。


ホルモンバランスの乱れや食生活の偏りも影響する場合があるでしょう。


また、体のニキビは顔に比べて治りが遅くなる傾向があるといわれます。


さらにアクネ菌のほかに、カビの一種である『マラセチア』が原因となる『マラセチア毛包炎』も起こりやすい点に注意が必要です。


対策のポイントは以下の通りです。



  • 優しく洗って清潔を保つ(ブラシで擦るなどの摩擦は避ける)

  • シャンプーやボディソープのすすぎ残しに注意する

  • 通気性がよく締め付けない下着や衣類を着用する




頭皮のニキビ


頭皮は顔や体よりも皮脂腺が発達していて、皮脂が大量に分泌されます。


髪で覆われて通気性が悪く蒸れやすいため、アクネ菌が繁殖しやすい環境です。


シャンプーの洗い残しや、トリートメントが頭皮に付着することも悪化要因となります。


対策のポイントは以下の通りです。



  • 頭皮の汚れをしっかり落とす

  • 洗浄成分を残さないよう丁寧にすすぐ

  • トリートメントは頭皮に塗らず、髪の毛に塗る





医療機関でのニキビ治療について


医療機関でのニキビ治療について

セルフケアで改善しない場合や、繰り返すニキビには、医療機関での専門的な治療が効果的です。



自費診療によるニキビ治療


保険診療で効果が見られない難治性のニキビや、ニキビ跡が残るような重度のニキビには、『イソトレチノイン治療』という選択肢があります。


イソトレチノインは、1980年代にアメリカ食品医薬品局(FDA)に認可された治療薬で、皮脂の分泌を抑制し、炎症や毛穴の詰まりを改善する効果が期待できます。


16歳以上が対象となり、患者様の体重や反応性に合わせて行われる治療法です。




保険適用の治療方法


ニキビの保険診療では、外用薬や内服薬を用いた治療を行います。


抗菌薬などの内服薬は、菌の増殖を抑えるために用いられることがあります。


また、当院ではニキビの保険診療として漢方薬の処方も行っています。漢方薬の顆粒が苦手な方は錠剤での対応も可能です。




治療期間の目安


ニキビ治療は、ニキビができにくい肌を目指すため、継続が大切です。


一般的に、3ヶ月以上の治療継続が推奨されています。


途中で中断すると、再発のリスクが高まるため、医師の指導のもとで治療を続けることが重要です。


受診を検討したほうがよいタイミング


以下のような場合は、早めに医療機関を受診しましょう。



  • セルフケアで改善が見られない

  • 同じ場所に繰り返しニキビができる

  • 炎症が強く、赤みや痛みがある

  • ニキビ跡が残る恐れがある


早期の段階で適切な治療を受けることで、ニキビ跡を残さずに改善できる可能性が高まります。






ニキビができやすい人の特徴と日常ケア


ニキビができやすい人の特徴と日常ケア

ニキビができやすい体質や生活習慣を理解し、日常的なケアを見直すことで、予防につながります。



ニキビができやすい人に共通する特徴


ニキビができやすい人には、いくつかの共通点があると考えられます。


例えば、皮脂の分泌が多い体質の方は、毛穴が詰まりやすくニキビができやすい傾向があります。


また、不規則な睡眠、ストレスを溜め込みやすいといった生活習慣の乱れも、ニキビを悪化させる要因になるため注意しましょう。




日常でできる予防ケア


ニキビ予防には、バランスのよい食事と規則正しい生活が大切です。


皮脂の分泌を抑える緑黄色野菜、果物、豚肉、納豆などを積極的に摂りましょう。


十分な睡眠とストレス発散により、ホルモンバランスを整えることも大切です。


スキンケアでは、朝晩2回の洗顔でぬるま湯を使い、優しく泡で包み込むように洗います。


洗顔後は保湿を必ず行いますが、オイルやクリームは控えめにし、ノンコメドジェニックテスト済みの製品を選ぶとよいでしょう。


また、髪や寝具、タオル、スマートフォン画面など、顔に触れるものを清潔に保つことも予防につながります。




やってはいけないNG行動


以下の行動は、ニキビを悪化させる恐れがあるため避けましょう。



  • ニキビをつぶす……雑菌の侵入や炎症の悪化、ニキビ跡の原因となる

  • 過度な洗顔……必要な皮脂まで洗い流し、乾燥や皮脂の過剰分泌を招く

  • 保湿ケアを怠る……乾燥がニキビの原因となる場合がある


自宅でのニキビケア方法に困ったら、皮膚科での診察時に医師にアドバイスをもらうのもおすすめです。





まとめ


ニキビができる場所には、それぞれ異なる原因が隠れています。


Tゾーンは皮脂の過剰分泌、Uゾーンはホルモンバランスの乱れが関わっているケースが多く、ストレスや内臓からのサインである可能性もあります。


日常的な予防ケアとして、バランスのよい食事と十分な睡眠、正しい洗顔と保湿が大切です。


ただし、セルフケアで改善が見られないときや、同じ場所に繰り返しニキビができる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。


飯室皮膚科では、保険診療での治療はもちろん、難治性のニキビには自費診療によるイソトレチノイン治療も提供しています。


患者様の症状やライフスタイルに合わせた治療計画を立てており、オンライン診療にも対応しているため、通院が難しい方も相談が可能です。


繰り返すニキビにお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。




この記事の監修者

飯室皮膚科 院長 飯室諭

飯室皮膚科 院長 

飯室 諭

【略歴】
・1965年7月生まれ
・東邦大学医学部卒業
・東邦大学医学部付属大橋病院皮膚科、麻酔科
(現、東邦大学医療センター大橋病院)
・2002年、飯室皮膚科 開院

院長情報を詳しく見る▶




飯室皮膚科
〒134-0091 東京都江戸川区船堀1-4-13-2F
03-5605-3375

Copyright (c) Iimuro Skin Clinic All Rights Reserved.