目次 凸凹のニキビ跡とは? 2 凸凹のニキビ跡ができる原因 3 凸凹のニキビ跡の種類 3 アイスピック型 3 ローリング型 3 ボックス型 3 凸凹のニキビ跡はセルフケアで治すのが難しい 4 トレチノインとは? 5 トレチノインの効果 5 レチノールとトレチノインの違い 5 トレチノインの副作用 6 トレチノイン内服中は控えるべき施術 6 トレチノインの保存・使用方法 6 トレチノインを使う場合の注意点 6 ハイドロキノンとの併用治療がおすすめ 6 海外から個人輸入して使用しない 6 医療機関での処方は保険が適用されない 7 ニキビ・凸凹のニキビ跡治療はトレチノインよりもイソトレチノインがおすすめ 7 ニキビ跡治療後のセルフケアのポイント 8 紫外線対策を徹底する 8 肌に刺激を与えないようにする 9 しっかり保湿する 9 栄養バランスの整った食事を摂る 9 質の高い睡眠をとる 9 ターンオーバーを活性化させる化粧品を使用する 9 まとめ ニキビ跡にもさまざまな種類がありますが、凸凹のニキビ跡に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 そこで気になるのが、トレチノインで凸凹のニキビ跡を治せるのかという点です。 この記事では、トレチノインによる凸凹のニキビ跡治療や、効果的なニキビ治療ができるイソトレチノイン内服薬について詳しく解説します。 トレチノインを使う場合の注意点や治療後のセルフケアのポイントなどもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。 凸凹のニキビ跡とは?凸凹のニキビ跡とは、ニキビの炎症が治った後に肌の表面がでこぼこして見える状態です。 ここでは凸凹のニキビ跡ができる原因や種類について解説します。 凸凹のニキビ跡ができる原因凸凹のニキビ跡ができる主な原因は、ニキビの炎症です。 ニキビの炎症によってコラーゲン繊維や皮膚組織が破壊され、肌が十分に修復されないまま炎症が治まると、凸凹のニキビ跡ができてしまいます。 そのほかにも凸凹のニキビ跡の形成に影響を与える要素として、以下が挙げられます。
ニキビの炎症が長引いたり悪化したりすると、凸凹のニキビ跡ができやすくなります。 また遺伝的要因も関係しており、生まれつき肌の回復力やコラーゲン生成量が少ないと、肌の回復が追い付かずにニキビ跡ができてしまうことがあるのです。 凸凹のニキビ跡の種類凸凹のニキビ跡にはいくつかの種類があります。
ここでは上記3種類のそれぞれの特徴について解説します。 アイスピック型アイスピック型のニキビ跡は、その名の通りアイスピックで刺したように小さく細かい形をしているのが特徴です。 小さく目立ちにくい見た目をしていますが、皮膚組織の破壊が真皮層の奥深くまで達しています。 3種類の中でも症状が重く、治療が難しいタイプです。 ローリング型ローリング型のニキビ跡は、直径4〜5mm程度で楕円のような形に緩やかにくぼんだ見た目が特徴です。 ニキビの炎症によって皮下にできた瘢痕組織により、皮膚が引っ張られることにより形成されます。 くぼんだ部分を盛り上げる治療が必要になります。 ボックス型ボックス型のニキビ跡は、円形または楕円形で垂直に凹んだ見た目が特徴です。 凸凹のニキビ跡の中でも特によくみられるタイプで、サイズも小さなものから大きなものまで幅広くあります。 凹みの深さに合わせた治療が必要になります。 凸凹のニキビ跡はセルフケアで治すのが難しい凸凹のニキビ跡はセルフケアで治すのは難しいです。 ニキビ跡の種類の中でも、赤いニキビ跡や茶色のニキビ跡であればセルフケアで改善する可能性が高いですが、これは炎症のダメージが皮膚の表面にとどまっているためです。 表皮層にとどまっているニキビ跡であれば、肌のターンオーバーを促すことによって徐々に薄くすることができます。 しかし肌のターンオーバーは主に表皮層で起こるもののため、真皮層にまでダメージが達している凸凹のニキビ跡はセルフケアで修復するのが難しいのです。 このことから、凸凹のニキビ跡を改善するためには病院での専門的な治療が必要になります。 トレチノインとは?トレチノインはビタミンA誘導体で、主にシミの治療に使われる薬の一種です。 ここではトレチノインの効果やレチノールとの違い、トレチノインの副作用などについて見ていきましょう。 トレチノインの効果トレチノインには主に以下のような効果があります。
ターンオーバーを促進する作用により、シミやニキビの炎症後にできる色素沈着を排出する効果が期待できます。また、皮脂の分泌量を抑制する効果もあります。 このようにトレチノインには根本的な肌質改善効果があることが特徴です。 レチノールとトレチノインの違いレチノールとトレチノインはどちらもビタミンA誘導体ですが、生理活性(生命活動の維持・調整のために作用する性質)の強さに違いがあります。 トレチノインはレチノールの50〜100倍もの生理活性があるため、効果の強さで比べるとトレチノインのほうが上といえるでしょう。 またトレチノインは生理活性が強いため、化粧品や医学部外品への配合が認められておらず、病院での処方が必要となります。 それに対しレチノールは生理活性がそれほど強くないため、化粧品や医学部外品への配合が認められており、市販の商品にも配合されているものが多くみられます。 トレチノインの副作用トレチノインには『レチノイド反応』という副作用があります。 これはトレチノインの作用であるターンオーバーの促進によって一時的に角質層が薄くなり、肌のバリア機能が低下することで、皮膚の発赤・紅斑・かゆみといった症状が起こるものです。 肌のバリア機能が低下すると紫外線や乾燥といった外部からの刺激を受けやすくなるため、このような副作用が生じます。 この副作用はトレチノインが正常に作用している証拠でもあるため、不安に感じる必要はありません。 トレチノインを使用し始めてから1〜3日程度を目安に症状が出始め、1〜3週間程度でピークを迎えた後、徐々に症状が落ち着いてきます。 トレチノイン内服中は控えるべき施術トレチノイン内服中に控えるべき施術として、レーザー治療が挙げられます。 トレチノインを使用すると肌が敏感になりダメージを受けやすい状態となるため、その状態でレーザー治療を受けると副作用が強く表れる恐れがあるためです。 医師に相談のうえで治療時期を調整しましょう。 トレチノインの保存・使用方法トレチノインは分解が早い性質を持つため、必ず医師の指示通りに保存するようにしてください。 使用方法についても、自己判断で量を増やしたり不規則に使ったりしないようにしましょう。 トレチノインを使う場合の注意点ここでは、トレチノインを使う場合の注意点を解説します。 ハイドロキノンとの併用治療がおすすめトレチノインはハイドロキノンとの併用治療がおすすめです。 ハイドロキノンは別名『お肌の漂白剤』とも呼ばれる美白剤の一種で、シミの原因となるメラニンの生成を抑制する作用があります。 トレチノインで肌のターンオーバーを促しながら、ハイドロキノンでメラニンの生成を抑制することで、シミやくすみ、ニキビ跡をはじめとしたさまざまな肌悩みに高い効果が期待できます。 海外から個人輸入して使用しないトレチノインを海外から個人輸入して使用するのはやめましょう。 個人輸入品は安く手に入れられるメリットがありますが、それ以上にリスクがたくさんあります。
万が一個人輸入したトレチノインで副作用が生じた場合、適切な処置を受けられない可能性があります。 きちんと効果を実感するためというのはもちろん、安全に使うためにも、必ず医療機関を受診して処方してもらいましょう。 医療機関での処方は保険が適用されないトレチノインを医療機関で処方してもらう場合、保険が適用されない点に注意が必要です。 自由診療のため、受診する医療機関によっても料金設定が異なります。 そのためクリニックを選ぶ際は、各クリニックの治療料金を比較するようにしましょう。 また料金表をチェックする際は、薬代だけでなく、診察料など別途かかる料金も確認することが大切です。 ニキビ・凸凹のニキビ跡治療はトレチノインよりもイソトレチノインがおすすめ「トレチノイン(外用薬)」と混同されがちな薬に「イソトレチノイン(内服薬)」があります。これらは名称は似ていますが、全く別の薬です。 クリニックによってはニキビ・ニキビ跡治療としてトレチノインを使用しているところもあるものの、本来トレチノインは主にシミに効果的な薬で、ニキビやニキビ跡の治療にはイソトレチノイン内服薬が適しています。 大きなケロイドの場合はあまり効果がないこともありますが、ニキビ跡の改善にも効果があるイソトレチノインの使用法があります。 飯室皮膚科では、イソトレチノインを使用した効果的なニキビ・ニキビ跡治療を行っています。 「これまでさまざまな治療を試したが効果を感じられなかった」という方も、ぜひお気軽にご相談ください ニキビ跡治療後のセルフケアのポイントニキビ跡治療後のセルフケアのポイントは以下の通りです。
ここでは上記6つのポイントについて詳しく解説します。 紫外線対策を徹底するニキビ跡治療後は肌が敏感な状態になるため、普段以上に紫外線対策を徹底することが大切です。 具体的な紫外線対策としては以下が挙げられます。
紫外線は室内にも入り込んでくるため、外出をしない日にもこまめに日焼け止めを塗ることが大切です。 在宅時間が長い場合は、UVカット機能のあるレースカーテンを取り付けるのも良いでしょう。 肌に刺激を与えないようにするニキビ跡治療後のセルフケアで大切なのが、肌に刺激を与えないようにすることです。 例えば刺激の強いスキンケア用品やコスメを使ったり、洗顔をするときに肌を擦ったりするのはNGとなります。 肌にやさしい化粧品を選び、洗顔をする際もなるべく肌をこすらないように注意しましょう。 しっかり保湿するニキビ跡治療後は肌をしっかりと保湿することが大切です。 洗顔後やお風呂上りなどは特に乾燥しやすいため、すぐに化粧水や美容液、保湿クリームなどで保湿しましょう。 もちろんそのほかのタイミングでも、肌が乾燥しないようにこまめに保湿するようにしてください。 栄養バランスの整った食事を摂るニキビ跡をより効果的に改善するためには、普段の生活習慣の改善によって肌のターンオーバーを促すことが大切です。 3大栄養素(糖質、タンパク質、脂質)やビタミン、ミネラルを中心に栄養バランスの整った食事を摂り、肌の状態を整えましょう。 肌のケアを意識する場合は、ビタミンB2(うなぎやレバーなど)やビタミンB6(豚肉や豆類など)、ビタミンC(パプリカやブロッコリーなど)などのビタミン群を積極的に摂ることをおすすめします。 質の高い睡眠をとるニキビ跡治療後のセルフケアに欠かせないのが、質の高い睡眠をとることです。 睡眠の質を高めることで、肌の新陳代謝を活発にしたり、紫外線ダメージを修復したりする効果が期待できます。 十分な睡眠時間を確保することはもちろん、快適な睡眠環境を整えることも大切です。 生活習慣を改善してもなかなか睡眠の質が良くならないという場合は、寝具を一新してみるのも良いでしょう。 ターンオーバーを活性化させる化粧品を使用するニキビ跡治療後に行うセルフケアのポイントとして、ターンオーバーを活性化させる化粧品を使用することが挙げられます。 具体的には以下のような成分が含まれた化粧品がおすすめです。
上記のような成分が含まれた化粧品を使用することで、肌の保湿力や弾力を高めたり、ターンオーバーの活性化を促したりできます。 いずれもすぐに効果が出るようなものではないため、毎日行うセルフケアの一環として取り入れてみてください。 まとめトレチノインはニキビ・凸凹のニキビ跡の治療に使われることもありますが、本来は主にシミに使う薬です。 ニキビや凸凹のニキビ跡の効果的な治療には、「イソトレチノイン内服薬」が適しています。 なお、ニキビ跡は治療後のセルフケアも重要になるため、今回紹介したセルフケアをぜひ取り入れてみてください。 飯室皮膚科では、イソトレチノイン内服薬を使用したニキビ・ニキビ跡治療を行っています。 対面診療はもちろん、オンライン診療にも対応しているため、ニキビやニキビ跡に悩んでいる方はぜひ当院まで気軽にご相談ください。 |