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思春期ニキビの治し方?即効で治す方法は?セルフケアのポイントも解説



思春期ニキビはその名の通り、10代の思春期の時期にできるニキビです。


多くの人が経験するもので、思春期の悩みの種となることも少なくありません。


思春期ニキビは大人ニキビとは原因が異なるため、正しく理解して予防・治療することが大切です。


この記事では、思春期ニキビの治し方について解説します。


思春期ニキビの原因や種類、大人ニキビとの違い、セルフケアのポイントなどもまとめているため、思春期ニキビに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。



 思春期ニキビとは10代の思春期にできるニキビ


思春期ニキビは10代の思春期にできるニキビのことです。


主に額や頬を中心に発生し、成長期を過ぎると自然と治っていきます。


ここでは思春期ニキビの原因や種類、大人ニキビとの違いなどについて解説しましょう。


 思春期ニキビの原因


思春期ニキビの主な原因は、成長期に起こるホルモン分泌量の増加により、皮脂が過剰に分泌されてしまうことです。


12〜13歳ごろになると成長期に入り、男性は男性ホルモン、女性は女性ホルモンの分泌量が増加します。


ホルモンには皮脂の分泌量を増やして角質を厚くする働きがあるため、ホルモンの分泌量が増えると皮脂が過剰に分泌されて毛穴に詰まりやすくなるのです。


毛穴に皮脂が詰まるとそれを餌にアクネ菌が増殖し、ニキビが発生します。


また女性の場合は、生理前に黄体ホルモンが増えてホルモンバランスが乱れやすくなるため、男性よりも思春期ニキビのリスクが高くなります。


さらに思春期は勉強や人間関係などでストレスを抱えることもあり、それが原因でホルモンバランスが乱れ、ニキビが悪化してしまうというケースも少なくありません。


 思春期ニキビの種類


思春期ニキビは進行段階によって4つの種類に分けられます。


種類

症状

白ニキビ

思春期ニキビの初期段階。皮脂が毛穴に詰まっている状態で、この段階では炎症は起きていません。

黒ニキビ

毛穴が黒く見えるニキビ。皮脂や古い角質が酸化している状態です。

赤ニキビ

毛穴の中で増殖したアクネ菌が炎症を起こし、赤くなったニキビ。痛みを伴うことがあります。

黄ニキビ

赤ニキビが悪化して毛穴に膿がたまった状態。炎症がひどいとニキビ跡になってしまうこともあります。


白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビと進行していきますが、赤ニキビ以降は治ったあとにニキビ跡ができてしまうリスクが高いため注意が必要です。


 思春期ニキビと大人ニキビの違い


思春期ニキビと大人ニキビはどちらも、毛穴に皮脂や角質が詰まってしまうことで起こります。


主な違いは、皮脂の詰まりを生じさせる要因にあります。


それぞれの原因は以下の通りです。


  • 思春期ニキビ:ホルモン分泌量の増加に伴う皮脂の過剰分泌

  • 大人ニキビ:生活習慣によるホルモンバランスの乱れ、間違ったスキンケアなど


またニキビができやすい部分も思春期ニキビと大人ニキビで異なります。


思春期ニキビは皮脂の分泌量が多い額や鼻の周囲にできやすく、大人ニキビは皮脂の分泌量が比較的少ない頬や口周りなどにできやすい傾向があります。


それぞれニキビができる原因や部位が異なるため、思春期ニキビと大人ニキビでケア方法が異なる点に注意が必要です。


 思春期ニキビはいつまで続く?


思春期ニキビは成長ホルモンの分泌量が増える時期にできるため、ホルモンバランスが安定すると徐々にニキビができにくくなっていきます。


思春期ニキビと呼ばれるものは10代で治まりますが、20代以降もニキビが発生する可能性はあります。


20代以降に発生するニキビは大人ニキビと呼ばれ、思春期ニキビとは異なる原因によりニキビができるため、ケア方法が変わる点に注意が必要です。


思春期ニキビを即効で治す方法はある?


結論から言うと、思春期ニキビを即効で治す方法はありません。


しかし適切なケアを継続することで、症状をなるべく早く改善することは可能です。


食生活や生活習慣の改善、適切な洗顔・スキンケアなどのセルフケアを取り入れることで、思春期ニキビが治りやすくなります。


またより確実に思春期ニキビを治したい場合には、病院を受診して適切な治療を受けるのがおすすめです。


病院ではニキビに効果的な外用薬や内服薬が処方されるため、それとセルフケアを並行して行なうことで、より早く思春期ニキビを治すことができるでしょう。


 思春期ニキビを治すセルフケアのポイント


思春期ニキビを治すセルフケアのポイントは以下の6つです。


  • 食生活を改善する

  • 生活習慣を改善する

  • 触ったりつぶしたりしない

  • 正しい方法で洗顔・スキンケアを行う

  • 紫外線対策を徹底する

  • 市販薬を使用する


ここでは上記6つのセルフケアについてそれぞれ解説します。


 食生活を改善する


思春期ニキビを治すためには、食生活を改善することが大切です。


例えば好きなものばかりを食べたり、ダイエットにより食事量を極端に減らしたりすると、栄養バランスが崩れてしまいます。


また糖質や脂質の多い食事は、皮脂の過剰分泌の原因となります。


食事全体の栄養バランスを整えることはもちろん、ビタミンやミネラル、食物繊維を含む食事を積極的に摂るように心がけましょう。


特にニキビの予防・治療に効果的なビタミンB群をより積極的に摂るようにすることをおすすめします。


ビタミンB2には皮脂の分泌量をコントロールする作用があり、ビタミンB12には代謝力を高める作用があります。


食事で補うのが難しい栄養素は、サプリメントなどを活用して摂取するとよいでしょう。


 生活習慣を改善する


思春期ニキビを治すためには、生活習慣を改善することも大切になります。


例えば睡眠の質とニキビには深い関係があることが明らかになっており、睡眠の質が低下したり睡眠不足になっていたりすると、脳から分泌されるストレスホルモンが増加してしまいます。


これによって皮脂の分泌量が増え、結果としてニキビが悪化してしまうことがあるのです。


睡眠だけでなく、食生活やスキンケア、ストレスといった生活習慣はニキビの発生と深い関係にあるため、日ごろの生活を見直してみましょう。


栄養バランスの整った食事を摂る、十分な睡眠時間を確保する、ストレスをため込まないなどを意識して生活してみてください。


 触ったり潰したりしない


思春期ニキビができてしまったら触ったり潰したりしないように注意しましょう。


ニキビができると指先で触ってしまう方もいますが、この行動によってニキビが悪化してしまう可能性があります。


これは手に付着した雑菌や直接的な刺激により生じるものです。


ニキビの治療方法として『潰した方が早く治る』という誤った知識を見聞きしたことがある方もいるかもしれませんが、このような行動はやめましょう。


ニキビをつぶすと色素沈着やダメージによる凸凹が肌に残り、ニキビ跡ができてしまう恐れがあります。


思春期ニキビができたら、肌への刺激は最小限に抑えるように心がけることが大切です。


 正しい方法で洗顔・スキンケアを行う


思春期ニキビを治すためには、正しい方法で洗顔・スキンケアを行いましょう。


洗顔やスキンケアは清潔な肌を保つために欠かせませんが、誤った方法だとかえってニキビを悪化させてしまう恐れがあります。


洗顔は基本的に朝と晩の2回にし、ゴシゴシと肌をこすらないように注意しましょう。


洗顔料の泡で肌をやさしくなでるようにして洗うのがポイントで、タオルで顔を拭く際も、水分を吸収させるようにやさしく包み込むようにしてください。


また洗顔後は肌が乾燥しやすくなるため、すぐに化粧水や保湿クリームなどで保湿することが大切です。


 紫外線対策を徹底する


思春期ニキビを治すための大切なポイントとして、紫外線対策を徹底することが挙げられます。


紫外線を浴びると肌の角質層が厚くなり、ニキビができやすくなってしまいます。


また紫外線はニキビだけでなく、さまざまな肌トラブルの原因となるため、基本的には毎日しっかり紫外線対策をすることが大切です。


具体的には以下のような紫外線対策を取り入れましょう。


  • こまめに日焼け止めを塗る

  • 日傘や帽子を活用する

  • UVカット機能のある衣服を着用する

  • 紫外線の強い時間帯の外出を避ける


紫外線は窓から室内にまで入り込んでくるため、屋内・屋外問わずこまめに日焼け止めを塗る必要があります。


外での授業・部活動がない日や曇っている日も、欠かさず日焼け止めを塗るようにしましょう。


 市販薬を使用する


思春期ニキビをより早く治すためのセルフケア方法として、市販薬を使用する方法が挙げられます。


ドラッグストアでも思春期ニキビに効果的な薬が購入できるため、病院に行く余裕がない場合やセルフケアで改善したい場合は検討してみるとよいでしょう。


ニキビ治療薬にもさまざまな種類があるため、自分に合ったものがわからない場合はドラッグストアに常駐している薬剤師に相談することをおすすめします。


 病院での思春期ニキビの治療方法


病院での思春期ニキビの治療方法は主に以下の2つです。


  • 外用薬

  • 内服薬


ここでは上記2つの治療方法についてそれぞれ解説します。


 外用薬


思春期ニキビの治療で使用される外用薬は、毛穴つまりを改善する作用やニキビ菌を殺菌する作用などがあります。


ニキビは毛穴に古い角質や皮脂が詰まってしまうことで起こるため、外用薬によってそのつまりを改善することでニキビを治すことが可能です。


外用薬にはいくつかの種類がありますがそれぞれ効果や副作用が異なり、ニキビの種類によって使い分けられます。


 内服薬


思春期ニキビの治療で使用される内服薬には、ニキビの炎症の原因となるアクネ菌の殺菌作用があります。


また炎症を抑える効果も併せ持っているため、主に赤ニキビや黄ニキビなどの炎症が起きているニキビに処方される場合が多いです。


外用薬と異なり、吐き気や下痢、腹痛、めまい、肝機能・腎機能障害といった副作用のリスクがある点には注意が必要となります。


 思春期ニキビに関するよくある質問


思春期ニキビに関するよくある質問をまとめました。


  • 思春期ニキビができたときのNG行動はある?

  • 市販のニキビ薬の選び方は?

  • 皮膚科と美容皮膚科どちらを受診すべき?


ここでは上記3つの質問についてそれぞれ解説します。


 思春期ニキビができたときのNG行動はある?


思春期ニキビができたときにしてはいけないNG行動は以下の通りです。


  • ニキビを触ったり潰したりする

  • 1日に何度も洗顔をする

  • 肌に合わないスキンケア用品を使う

  • ニキビをファンデーションやコンシーラーで隠す


上記のような行動はニキビを悪化させる原因になります。


ニキビができたら直接触ったり潰したりせず、正しい洗顔・スキンケアを心がけましょう。


 市販のニキビ薬の選び方は?


市販のニキビ薬を選ぶときのポイントは以下の通りです。


  • ニキビの種類に合った有効成分が配合されている薬を選ぶ

  • 肌質や年齢に合った薬を選ぶ

  • 医師や薬剤師に相談して選ぶ


ニキビには白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビの種類があり、それぞれ適した有効成分が異なります。


例えば白ニキビには角質溶解剤や剥離剤赤ニキビには抗菌剤や抗炎症剤が適しているでしょう。


また敏感肌の方の場合は刺激の弱い薬乾燥肌の方の場合は保湿成分が配合された薬がおすすめです。


自分に合った薬がわからない場合は、医師や薬剤師に相談して選んでみてください。


 皮膚科と美容皮膚科どちらを受診すべき?


ニキビを治すことを目的とする場合は皮膚科、ニキビだけでなく肌質の改善を目指す場合は美容皮膚科の受診がおすすめです。


皮膚科では保険診療による治療が可能ですが、美容皮膚科では保険診療だけでなく、自由診療によるニキビやニキビ跡の治療にも対応しています。


綺麗な肌を目指したい場合は、美容皮膚科の受診を検討してみるとよいでしょう。


 まとめ


思春期ニキビを即効で治す方法はありませんが、正しいセルフケアを心がけてニキビ治療薬を使用することで、短期間で治すことが可能です。


まずは食生活や生活習慣を改善したり、紫外線対策を徹底したりと、普段のセルフケアを見直してみるとよいでしょう。


より短期間で治したい場合は、病院を受診して適切な治療を受けることをおすすめします。


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